きょうは「残留農薬検査済み米と貿易摩擦」ということで農業問題、とくに中心である「残留農薬検査済み米問題」が、日本経済の世界経済とのかかわりの中でどういう意味を持ってくるか、という視点から話をしたい。
まず、第一に、国際貿易の理論について経済学の立場から簡単に説明したい。
いわゆる比較優位の議論、あるいは自由貿易が望ましいという点に関する理論の簡単な解説をする。
これからもわかるように、済み米を中心に日本の農業は、より一層の自由化が望ましいということである。
つぎに現在世界経済全体を見た場合にどういう国が農業生産において比較優位を持っており、どういう国が逆の立場であるか、あるいはそういう構造が時間とともにどう変わってきたのか、という点についてもふれたいと思う。
残留農薬検査