2017年5月アーカイブ

他の作物もそうだが、収穫したお茶に農薬を残留させることは、絶対に許されない。

だから、収穫をいつにするかを十二分に計算したうえで、防除日程を決めるのだから大変なのである。

お茶農家にとっては、4月下旬から5月初句の一番茶が、収入の80%近くを占める。

しかし、二番茶、三番茶も収入になるし、茶樹を保護するためにも、一番茶の摘採が終ったら、病害虫がつかないように、早目に防除をしておきたいところだ。

しかし、近隣でまだ摘採が終っていなければ、たとえ自分の茶園であっても絶対に農薬を散布してはならないことになっている。

「いいお茶を作ることが、ここが産地として生き残れることだし、産地の中でやっていくためにはルールは守らねばならない」角皆さんの言葉に、二人もうずく。

「適期防除。これが大事です。一番いい時に防除することが、結局は回数も量も減らせることになるんですから」

農薬が作物に残留することを心配する消費者が増えている。

果物や野菜は必ず洗って食べるという人も多い。

しかし、お茶を洗って入れる人はいない。

だから、茶農家も、農薬の使い方には、厳格なルールを作り、細心の注意を払っている。

掛川のお茶から、残留農薬が検出されたことはない。

「万が一にでも、一度そんなことになったら、産地としては致命的な打撃になる。これからもないでしょう」掛川農協の職員も自信をもって笑った。

残留農薬検査

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