2次関税が高率であると,数量制限に近い効果を上げます。
この制度は,関税割当(低い1次税率を適用)を通じて輸出国の利益に考慮を払いつつも,高い2次税率で国内産業に保護を与xたいときに使われます。
適用例は少なく,例外的に使われる関税といえます。
ダソケル案は,コメのように輸入実績がほとんどない品目について関税割当制度を採用し,ミニマム・アクセスを関税割当の形で輸出国に与えることを提案しました。
これは輸出国の立場を考慮しながら,日本などのむずかしい立場にある国の事情を十分尊重した結果です。
この苦心を日本は理解すべきでしょう。
どうして従価税よりも従量税を採用することを勧めるのですか。
関税の大部分は従価税で,従量税よりはるかに広く使われています。