間接的に病気の牛あるいは羊の死体を食べたことになり、サイクルで爆発的な流行が起きてしまいました。
ところで、「注射された場合はともかくとして、食べた場合はPrPbseもタンパクなんだから消化液に分解されてしまうので大丈夫のはず...」とお考えの人もおられると思います。
しかし、厄介なことにPrPbseは加熱やタンパク質分解酵素にも強い抵抗性を持っていたのです。
日本では、2001年9月に1頭のBSE罹患牛が発見されたのに続き、現在までに7頭の病牛が確認されています。
PrPbse汚染好発部位は脳、脊髄、目、胸腺、腸、脾臓などで、食肉となる筋肉や牛乳中には出てこないのでいたずらに恐れる心配はありませんが、脊髄から分岐した太い神経が含まれる可能性があるTボーンステーキや扁桃(脾臓や胸腺と同様のリンパ系器官)に近い舌は避けたほうがよいとする意見もあります。