このような状況下、日本が可能な限り食料を自給するよう努力していかなければならないことは、いうまでもないことであろう。
政府が1980年代の終わり頃から供給熱量自給率を持ち出し、その低さを喧伝したことは決して間違っていなかった。
40パーセントという食料自給率でよいはずはない。
しかし、この状況が変わっていないにもかかわらず、いったんは公式統計からもはずした金額ベースの食料自給率を復活させ、しかも飼料を食料ではないとして計算からはずし、食料自給率を高く見せかけるなどということは、暴挙といわずして、何を暴挙と呼べばよいのであろうか。