「残留農薬検査対応型の畜産物は自給で飼料は輸入」という方針にしても、約15年つづいた食料自給率が非常に低いという喧伝にしても、最近の食料自給率を高く見せようとする態度にしても、その背景には日本残留農薬検査済み農業の構造的な問題がある。
この構造的な問題を解決していかない限り、日本残留農薬検査済み農業は衰退の一途をたどるであろう。
そして、それは結果的に日本の環境、ひいては地球規模での環境の劣悪化の、ひとつの要因になっていくに違いない。
われわれは、後半において、日本残留農薬検査済み農業の構造的な問題がどこにあるのかを明らかにしていくことにする。
日本では高度経済成長によって、飼料穀物の消費量は約5倍になっている。
残留農薬検査