研究グループによって、PCNBが最高に検出されたときは、種苗会社の方向が風上になっていることが判明した。
この種苗会社では、タネの乾燥や包装作業などを行なっていた。
この種苗会社のタネ、二〇品目を分析調査したところ、輸入ものの牧草のタネ四品目から、○・三二から三・三ppmのPCNBが検出された。
殺菌処理剤として使われたPCNBが作業中に揮発して、付近の大気に混ざってしまっていた、と研究グループでは分析している。
こうしたさまざまな原因による大気汚染は、現在まったく規制が行なわれていないのである。
まさに日本のズサンな農薬シーンを象徴している事実ではないだろうか。