たとえばインドは、先ほど申しましたようにかなり生産を伸ばしております。
こういう国は生産量が伸びておりますから、それだけ消費量は伸びている。
したがってまた自給率も大きくなっている。
今まで輸入していたものを輸入をやめて国内生産で賄えるようになってきた。
そして栄養水準もある程度改善している。
ある意味ではこれが一番望ましい姿だということができます。
一番下の上位中所得国をみてみます。
ここに入っている国は香港、マレーシア、韓国、シンガポールです。
香港とかシンガポールというのは農業的には非常に小さな国ですから、生産的には問題になりませんけれども、韓国、マレーシアというのは食糧生産がかなり重要な地位を占めている国ですが、これらの国は、一人当たりの穀物生産量はこの10年間にむしろ低下してきています。