たとえば、アフリカのサハラ以南の諸国、飢餓の問題で大きく話題になっている国は今でも人口の増加率は三%を示しております。
そして、食糧の生産はあまり伸びが大きくはないわけです。
ですから、ここに書いたように、絶対数にしましても、あるいは相対的な数にしましても、飢餓人口がふえている唯一の地域になっているわけですが、そういう貧乏な地域では飢餓の問題が残されている。
これは、全般的な問題ではなくて、ある特定な地域、地球上のポケットに飢餓が残っているのだ、こういうことになると思うのです。
これも現在の非常に大きな問題だといわざるを得ないわけです。
この飢餓の問題に対して、一方において、過剰によって農産物価格が非常に安くなっている。