具体的にいって、中国、インドがだいたい二九〇米ドルですが、日本は一万五七六〇米ドルです。
両者に圧倒的な違いがあることはこれでおわかりでしょう。
相手は二九〇ドルしかない。
日本は一万五七六〇米ドルもある。
日本は、高所得国の中でもレベルの高いほうですけれども、高所得国全体の平均が一万四四三〇ドルです。
ですから、人口は圧倒的に途上国が多いのですが、途上国の経済レベルは圧倒的に低い。
数十分の一という低さであるということはまことに驚くべきことであります。
また、一人当たりのエネルギーの消費量という統計も、世界銀行が発表していますが、これは経済力の差ほど著しくはありません。
低所得国の一人当たりの一年間のエネルギーの消費力は二九七キログラム。
石油で換算したエネルギーの消費量です。
これに対して、高所得国は四九五三キログラム。
やはり数十倍の差があります。