腐らん病は明治末期から大正にかけて激発したあと、しばらくは鳴りをひそめていたが、この十年あまり、再び問題となっている。
アップルロード沿いにクルマを走らせると、いたる所に"ふらん病の徹底防除を"などと書いた看板が目にとびこんでくる。
ごく一部にでも手抜きがあると、根絶はむずかしいから、地区ごとに呼びかけあって全体で取り組もうというわけだ。
それでもこの4~5年で、発生面積は徐々にだが増えているという。
88年の発生率は、県内のりんご園の35%(発病が確認された面積の比率。35%の樹が感染しているわけではない)で、「もうこれ以上、増やしてはいかんですね」と、青森県りんご試験場の田中次長も真剣な表情で語ってくれた。
残留農薬検査