いま、JAグループは、大変な困難をいくつか抱えている。
1つは、規制緩和への対応である。
コメについていえば、平成2年に価格形成を市場に上場し入札する仕組みをつくって以降、いまが最低の価格水準になっている。
ここ10数年あまりのなかで不作であった平成5年と平成15年は高騰したが、それ以外は一貫して下がり続けている。
全体として農業に関する規制緩和がすすみ、具体的には、食管制度体制が崩壊し、卸売市場の取引も自由化がすすんでいる。
いうなれば、JAの事業はコメを集荷して売っていればよいという状況ではなくなり、青果物などについても、集荷して卸売市場へ持っていけば値段を決めてくれるという状況ではなくなった。
JAの仕事の仕方を思い切って変えていかなければならない。