ようやく96年に実態調査(残留農薬検査)

実態調査に手をつけたのは、96年になってからのことです。

ダイオキシンが、オランダのゴミ焼却場から飛散する灰(飛灰)から発見されたのが77年であり、86年にスウェーデンが焼却場の排煙規制を始めてから10年も後のことでした。

全国的に調査した=50施設のうち72箇所で新たな基準を満たさないことがはじめて国民の前に明らかにされたのです。

埼玉県所沢市や大阪府能勢町、和歌山県橋本市の汚染などが次々と白日のもとにさらされました。

政府は97年、大気汚染防止法と廃棄物処理法を改正し、新設の焼却炉排気ガス申の基準を0.1ng(ナノグラム、10億分の1グラムlm3当たり)としました。

既設の設備に対しては、暫定濃度基準を800倍も甘い80ngとしました。

しかも10年がかりで97年の汚染の9割減にするという、実にのんびりした削減案を出したのです。

このブログ記事について

このページは、-が2013年11月 6日 02:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「無力だった政府の90年ガイドライン(残留農薬検査)」です。

次のブログ記事は「遺伝子組換え食品は有機食品か その1(残留農薬検査)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。