そして1970(昭和45)年から、政府せコメの生産調整を行いはじめ、これ以後は、はっきりと過剰時代に入った。
にもかかわらず、これ以降も、逆ザヤはますます拡大し、食管赤字も増えつづけた。
それはなぜなのであろうか。
コメが過剰になれば、当然、価格は安くなるはずである。
政府は、消費者米価を引き下げなければ、消費者から反発が出るので、消費者米価の上昇を抑制した。
本来、それに応じて生産者米価も下がれば、問題はないのであるが、生産者米価は下がるどころか上がった。
それはなぜなのか。
それを解き明かすカギは政治状況にある。