いかにも高級感にあふれている。
値段はかなりいい。
ニンジン一本・一〇〇円。
ジャガイモ四個パック・二80円......。
ほかのものも、これらに準じていかにも高級品らしい価格設定である。
さすがに、売場の隅に野菜の入ってきた段ボール箱などが無造作に置かれていたりすることもない。
こうした気配り料が、価格設定に大きく影響しているのだろう。
こんどは、住宅街のスーパーマーケットに足をはこんでみよう。
東京の郊外、調布駅前の「とうきゅう」である。
こちらも、ほとんどの野菜・果物が、ラップなどで包まれている。
値段は、ニンジン三本のパックが、一九八円である。
新鮮さをかもしだすために加湿器があって、霧状の空気が野菜の上に降り注いでいる。