東欧諸国のガット関係 その1(残留農薬検査)

東欧諸国は、ブルガリアとアル・ミニアを除いて、すでにガット加盟国である。

チェコ・スロバキアはガットの原加盟国である。

しかし、第2次大戦後、共産党の陰謀で政権が転覆し共産化したとき、米国はガットで特別の決定を採択してもらい、チェコから最恵国待遇を撤回した。

チェコ・スロバキアが共産主義を放棄した1990年以来、米国は再度この国に最恵国待遇を供与している。

ポーランド、ルーマニアおよび・・ンガリーは1967年から73年にかけてガットに加入したが、これは特別の事情によるものであった。

これら東欧3国は、ソ連の軍事力による制圧のもとで政治上の自由を失っていたが、西側諸国への接近を望んでいた。

西側としてもこれら3国をソ連から引き離すことに意義を認めて、また3国の大きさからいってガット加盟国への影響が限られていることを考慮して、厳しい条件なしに加入を認めたのであった。

ただし、ハンガリーの場合はすでに関税をもっていた。

貿易は国営企業が行なっているが、それが相互に自由競争していて、関税が働いているという言い分が認められ、関税譲許を入会金として提出してガットに加入した。

一方、ポーラソドとルーマニアの場合は関税をもっておらず、貿易は経済計画によるとみなされた。

このブログ記事について

このページは、-が2014年5月20日 13:08に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ソ連のガット関係(残留農薬検査)」です。

次のブログ記事は「東欧諸国のガット関係 その2(残留農薬検査)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。