したがって、ゆるやかな貿易上のコミットメソトで加入を認められた。
この両国は市場経済化とともに加入条件の更改を求め、その後関税譲許による加入に切り替えた。
1989年末ハンガリーは国名を変更して、「人民共和国」から「共和国」になった。
その翌日のガットの会議でハンガリー代表が「わが国は今や市場経済国になったから・・・」と得意気に発言したことが記憶に残っている。
ブルガリアは東京ラウンドに参加した経験をもっており、最近再度ガット加入を申請し交渉中である。
その加盟は遠くあるまい。
東欧に一般特恵関税(GSP)を適用するか否かについても興味深い経緯がある。
ルーマニアは東欧諸国のなかで開発途上国と称した最初の国であるが、それには次のような事情があった。
GSPは1970年代前半に先進国が開発途上国のために採用した制度であるが、ソ連は欧州にある共産国が開発途上国と称してGSPの適用を受けることを嫌った。