それによりますと、FAOは、その当時の開発途上国の生産予測は、平均して開発途上国全体で年率二・七%程度の割合で生産が増えるだろう、その中でも比較的生産が伸びると考えられているのはラテン・アメリカとアジア諸国で、生産の伸び率が二・八%ないし三%という予測をしています。
ところが、その後10年たってその結果がどうであったかといいますと、開発途上国全体としては生産は二・七%の予測に対して三・四%の増加という、予想を上回る結果になりました。
地域的にみますと、ラテン・アメリカは三%と予想されておりましたけれども二・九%、ほぼ予想に近いけれども若干それより低い状況にとどまっている。
それに対してアジアの予測は二・八%ですが、四・○%というかなり急速な増大をしているわけです。