このような大気混濁度を左右する原因としては、成層圏内へ大量のガス(二酸化硫黄など)やダストを噴出する爆発型の火山噴火があります。
少なくとも一〇〇~二〇〇年以前までの気候変動は上に挙げた自然要因によって生じていました。
しかし、人口爆発と化石燃料の大量使用が始まってからは、地球気候の変動や異常さに、人間活動のかげが投影され始めてきているように思われます。
今後、五〇~一〇〇年間という近未来の地球気候の変動には、人間活動の影響が色濃く投影されるものと思われます。
そこで、自然的異常気象と食糧生産との関係を、つぎに食糧生産に対する人間活動による地球環境の悪化の影響について説明することにします。