ロイヤルホストでフェア展開中の豪州牛のチルド(冷蔵)ステーキは、サーロインニ四〇グラムで=二80円と価格をかなり低めに設定、これがヒットしている。
肉加工の関連会社、ロイヤルハンナンミートパッキング(大阪府羽曳野市)で、スジや脂身を取り除き、一〇食分程度にカット、真空パックで各店舗に運ぶ。
ロイヤルがステーキを安く提供できる秘密は、食肉卸売業ハンナン(大阪市)が五〇%、ロイヤルが三〇%出資したこの関連会社にある。
牛肉を部位単位でなく一頭まるごと買い付けることで約三五%コストダウン。
ロイヤルで使用するサーロイン、ヒレ以外の部位については精肉店などに販売して無駄を省くほか、品定めから調達、物流、加工、販売までハンナンのノウハウを活用している。
このほか九六年2月には日本に比べ小麦粉価格が四分の一の冷凍パン「イングリッシュマフィン」の米国からの輸入を開始するなど、世界に調達ルートを広げている。