河川の護岸工事によりホタルの絶滅(残留農薬検査)

WHOの事務局長は「DDTは何億人もの命を救ったが、一人も殺していない」と語ったことがあるが、少なくとも現在の日本は、全国的に衛生水準が非常に高くなっている。

DDTはもはや必要ないだろう。

ホタルの話だが、小西博士によれば、ホタルの棲息に致命的な打撃を与えた要素がある。

河川の護岸工事だ。

都市部、郊外を問わず、河川の改修工事が行われる際、コンクリートなどで高い岸壁を築く護岸工事も一緒に施されることが多い。

ホタルは、幼虫が春先に岸にはい上がり、湿った土の中にもぐり込んでサナギになり、ゲンジボタルなら初夏に、ヘイケボタルなら夏に、羽化する。

だから、土があるはずの川岸がコンクリートになってしまったら、ホタルの幼虫がサナギになる場所を奪うことになり、その地域でのホタルの絶滅をもたらす。


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このページは、-が2019年3月24日 13:29に書いたブログ記事です。

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