中国はガット発足後の短期間加盟国であったが、蒋介石政権の台湾への撤退とともに加盟国としての活動を停止した。
中国は、天安門事件前の自由化推進の時代にガットへの復帰を申請し、交渉中であった。
1989年の事件後交渉が一時停滞したが、その後再開され進行している。
中国のガット加入は、国の大きさからいってその将来における世界経済への影響が測り知れないとして、欧米はきわめて慎重に対処している。
ガット加入に政治的独立は要件ではない。
独自の関税表をもつ関税地域は、宗主国が後援すれぽ、別個にガットのメンバーになることができる。
香港は英国が後援し中国も認めて別個のガットのcontracting party(通常は締約国と訳されているが、この場合は地域)になっている。